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フェオン

『私もそれ以上聞かないことにした。そいつの説明したことが、私にはこう聞こえたからだ。

〝力を授け、世界の秘密を教えよう。どのみち世界もお前らも、死んでしまうのだから〟と

               ―― フェオン=ビルデラック

『日頃から自由になりたいと言っていたな。だがそれは違う。自分の思う通りにしたいだけだ。他者を束縛することでな』  

               ――― ████████

『お前は死ぬべきだ。だから殺しに来た  

               ――― アルカイド

◆FullName / フルネーム

 Feon = Buildeluck / フェオン=ビルデラック

◆Byword / 通り名

 - / -

◆Sex / 性別

 Female / 女

◆Age / 年齢

 25 (deceased/故人)

◆Height / 身長

 168cm

◆Residence / 居住地

 イズリートインゼル東部 第7区

◆PCSA / 異能

 〈耽溺の楔〉 

◆Favorite / 好きなモノ

 男、酒、金、力、快楽、妹、友人

◆Dislike / 嫌いなモノ

 ダルいこと、長い話

◆Faction / 所属勢力

 無法者 /楔の信奉者

◆Favorite music / 好きな曲

 Nirvana - Smells Like Teen Spirit

メブルート

◆Personality / 性格・特徴・プロフィール

 ブリーゼの姉。故人。

 調整者でありながら、イズリートインゼル東部で起きた「第4次大規模CC」の中心人物であり、その事件の中でアルカイド=ラックシールに殺害され、消滅している。

 自由奔放な性格。

 妹とは疎遠になってはいるが、仲は悪くなかった。

 調整者となってからはPCSAによる自身の信奉者をいいように使って酒池肉林の限りを尽くしていた。

◆PCSA //                           // Mebroot

〈耽溺の楔〉

メブルート

 「感染する」精神支配能力。
 対象者は、フェオン=ビルデラックに抗えないほど好意的な感情を抱く。

 支配下にあることを自覚することは困難。あるいは自覚してもなお「感染者」は彼女に全力で尽くすようになる。

 さらに人によってフェオンの姿は都合よく脳内改変されるため、彼女が同じ姿に見えているとも限らない。
 彼女が無自覚に周囲に拡散している「楔」と呼ばれる目に見えないマーカーが、他者の体内に入ることで発動する。


 楔の支配下にある人間は「感染者」あるいは「信奉者」と呼ばれる。
 感染者の人格や思考を通って「フェオンへの奉仕行為」は出力されるため、「彼女のために良かれと思って」といったノイズが含まれることがある。そのため、彼女の「命令」以外は思った通りに行かないことも少なくない。

◆Her Fate Ending / 彼女の末路

◆広がり続ける感染、増え続ける負荷と信奉者、拡張されていく肉体

 無自覚に展開され続ける常時発動状態、感染者を媒介にして加速度的に広がる能力対象。

 莫大な負荷が彼女の処理領域を圧迫した結果、フェオンは眠る時間が増えていった。

 最終的に寝たきりとなり、もはや自我を保つほどの処理領域はほとんど残っていなかった。
 そうでありながら、意識をなくした彼女を差し置いて、PCSAは展開され続けていた。

 そして無意識下で自身の状態安定化を本能的に試みた結果、その意思を感染者たちは感知し、「PCSAの処理を安定させること」が彼らの最優先目標となった。

 

◆善意と好意で行動した者たちによって、巨大な怪物になり果てる
 感染者たちは自身をできるだけ彼女に捕食・融合させ始めた。
 それにより彼女の身体と処理領域を拡張し、安定化を試みたのである。

 当然だがこれらの行動は応急処置に過ぎず、根本の解決には至らない。
 だというのに行動自体は感染者側それぞれで理由について解釈・後付けされ、加えてその延命行為が最終的にすべてを解決するかのように思考を誘導させられていたため、誰も疑うことなく続けられていく。


 一旦の安定化を試みて策を探る、調査人員の一部が処理領域を譲渡して意識回復を試みる、内在領域に侵入する、といった、"一旦"接続する行為を伴っているものも、結局は人員全員が融合して元に戻らなくなる事例が多数を占めていた。それも都合よく解釈されるので一向に見直されることはなかった。

 そうしていつしか彼女は醜い肉の塊となり、超巨大上位不具合存在……リコレクティブマインドと化した。

◆延命の果て

 彼女を取り巻く事件はのちに「第4次大規模CC」あるいは「第4次CC」と呼ばれるようになる。
 事件について振り返ることができるのは、アルカイド=ラックシールの行動によってフェオンが消滅したことで、楔の増殖と楔への命令送信が抑えられたからに他ならない。

​ 

 PCSAの強力さ故に、フェオンは真の意味での友人というものの存在に疑問を抱いていた。

 そんな中で、彼女にありのままで接することができたのは、楔を破壊しPCSAを無効化できるアルカイドだけだった。

 「第4次CC」でのアルカイドの行いは、かつてのフェオンの頼みでもあった。

 そしてアルカイドは約束を果たした。

 しかし皮肉にも仇として、未だフェオンを信奉する者たちの憎しみの対象となってしまった。

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◆Author's Note //

 過去のイズリートインゼルをしっちゃかめっちゃかしてくれた人。

 影響度はトップでデカいかもしれない。

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