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- blueblood -
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STORY OUTLINE

 機械と人類の間に起きた戦争が、人類の降伏によって終結してから半世紀を迎えた頃。
 滅びゆく人類は、戦火によって荒廃した文明と現実の記憶を捨て、

機械の描く仮想世界で暮らしていた―――


 仮想世界内の大都市、「イズリートインゼル」
 ある時、街に一体の異形が出現し、いつしか群れを成し、そしてそれらを狩る者が現れた。

死してなお戦い続ける狩人は「調整者」と呼ばれ、彼らは人が持ち得るはずのない力を用いて、

この世にあってはならないものを潰し続けた。

自らが暮らす世界を、現実と信じて疑わない者どものために。


 そうしてかろうじて秩序を保っていた世界にある日、神託が下った。


 内容はただの一言。
 
「この世界は、もうじき死ぬ」
 その言葉は、調整者たちに死の恐怖を思い出させた。
 不死者であっても、世界ごと消えてなくなればどうにもならない。
 自分たちは、ついに本来の意味で死んでしまうかもしれない。
 
―――たとえその身に、高貴な血潮を宿すとしても。


 これは、死にゆく世界に囚われながら、それでも希望を求め、抗った者たちの記録。

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