
アルカイド
『気にしなくていい』
―― アルカイド=ラックシール
『相変わらず何を考えてるかわからない無表情が俺を捉えた。
ひょっとしたらほんとに何も考えていないんだろうが、この光のない黒瞳と目を合わせるのには少し勇気がいる。』
――― ベーゼンハイト
◆FullName / フルネーム
Alkaid = Rackseal / アルカイド=ラックシール
◆Byword / 通り名
Flatline / フラットライン
◆Sex / 性別
Female / 女
◆Age / 年齢
25
◆Height / 身長
178cm
◆Residence / 居住地
イズリートインゼル中部 第17区
◆PCSA / 異能
〈霧の静寂〉
◆Favorite / 好きなモノ
酒、仲間、妹
◆Dislike / 嫌いなモノ
特にない
◆Faction / 所属勢力
無法者 /メーテルリンクの一味
◆Favorite music / 好きな曲
特にない
シュティーレ
◆Personality / 性格・特徴・プロフィール
ロイエの姉。無法者最強格の調整者。
もう一人のフラットライン。
第四次大規模CCにおける重要参考人。
ベルナールの番犬。
イズリートインゼルにおける「敵に回してはいけない調整者」の一人。
アルカイド=ラックシールを表す呼び名は幾重もあるが、彼女自身は自分がどう呼ばれているかを気にしてはいない。
良くも悪くも細かいことを気にしない性格。
彼女は嫌いなものも苦手な者もいない。
一方で、彼女を憎む者や苦手とする者は多い。
妹に苦手意識を持たれているが、それも本人に自覚はない。
不愛想で無表情。一見すると人間味がないものの、素直ではあり、感情もないわけではない。妹と同じく頑固。
コミュニケーション能力は明らかに欠けている。無口ではないが、単刀直入かつ淡白な喋りで交渉下手。また面と向かって誰かと話す際、真っ黒な瞳で相手を凝視するため威圧してしまいがち。
デリカシーのない発言をすることも多々あるが、核心をついた発言をすることもある。
メーテルリンクやペパーミント、ヨランダとの交友関係は長い。勧められた酒や煙草を好むように嗜み、美味な料理もまた同様。「恩」に対する義理の意識は強く、基本的に約束は守る。
メーテルリンクが「ベルナール」として名を馳せた時代から仲間として行動を共にしており、現在もその関係は崩れていない。その先に何があるかは別として、道を示す彼女を慕っており、彼女の目的の助けになることを行動の指針にしている。
ベーゼンハイトのバーによく現れる。ひやかしでくる他の調整者達と異なり、営業時間外ではなく営業時間に客として来店することが多い。その為ロイエと鉢合わせることがあまりない。
煙草は「重い」種類を持ち歩いているが、こだわりが強いわけでもなく、メーテルリンクが冗談交じりに薦めたのを真に受けたため。吸う頻度もそれほど多くない。白い筒状の携帯灰皿を持ち歩いている。これも特にこだわりはない。
◆PCSA // // Stille
〈霧の静寂〉
シュティーレ
霧のように広がる、特殊な情報素子を生成する。
それらはアルカイドの体表から蒸気のように放出され、充満するように周囲へと拡散する。
彼女はこれを思うがままに動かし、結晶化させて形作り、武器として扱う。
彼女の生み出す情報素子は、通常の情報素子との親和性が非常に高いという特性をもつ。
霧のままでは低密度故その特性は殆ど発揮されないが、これが真価を発揮するのは対象の体内に入ったとき。
これが対象の体内に侵入した場合、強制的にカーネルパニックを誘発させることになる……
……つまり、当たれば対象の情報回路が一時的にショートし、PCSAのような能力は一時的に使えなくなるという代物である。
これを弾丸のようにして指先から撃ち放つことが彼女の基本攻撃であり、調整者や不具合存在にとって致命の一撃となる。
秩序のない霧を収束させて一定の定型じみた攻撃を行うために、使うことの多い「武器」に名前を付けている。
それらは以下のようなもので、それぞれ発生と同時に霧が集束して形をつくることになる。
靄の銃弾/グリート:向ける指は1本。単発の弾丸を放つ。
雹の散弾/ディアローク:向ける指は2本。散弾を放つ。
雪の縛槍/フルスタン:捕縛用の槍を生やす。
霜の外殻 /バンドラング:結晶化させた霧を纏うことで外骨格とし、身体能力を強化する。
雲の咆哮/アプシート:戦車砲クラスの砲撃。
雫の燎/ベフレイング:自爆による周囲破壊。
◆Combat Profile / 戦闘プロフィール
◆苛烈かつ冷徹な合理的戦闘スタイル
妹と同じく、対調整者・対不具合存在のどちらの戦闘においても指折りの実力者。
同様に「強すぎる」ことが災いし、彼女のPCSAや戦い方を知る者も少なくない。
しかし、それすら感じさせないほどのプレッシャーを相対する者たちに与えている。
戦闘状態に入ると冷たく相手を凝視する。
目的最優先で動き、自身の負傷は厭わない。正々堂々戦おうとするような気概は一切なく、毒殺や狙撃を始めとした不意打ちから、人質を取るなどのからめ手も使う。それを達成するために、「最適」と判断したならば、やれることはやれるだけやる。
躊躇がないと思われるほどには判断が早い。
だがそれは、「不死者は自分の不死性に驕りを持った者から負けていく」という定石に基づくものであり、失敗を減らし、合理的に事を成そうとする彼女の堅実さと慎重さの象徴でもある。
◆痛みに怯まない〈不感症〉の調整者
大きな傷を負っても痛みに怯まない者たちを指す『不感症(フラットライン)』という言葉は、彼女と妹が由来。
その言葉の通り、彼女は意識が残っている限りはどれだけの損傷を負っても動じず、諦めることも無い。
その様子は、「バケモノ」とも、「怪物」とも表現され、敵対者たちにとって恐怖の象徴になっている。
◆強力な一方で、体力消耗は激しい
調整者などに対し強力に作用する、「強制的にカーネルパニックを引き起こす」ほどの弾丸を生成するには自らの処理能力をも高い負荷で使う。加えて、弾丸の材料となる「霧」は自身の肉体を削って生成するため負担が大きい。
そのため、自身も"落ち"てしまう(脳の自我処理回路が焼き切れる)ことも多い。
激しい消耗をカバーするため、大口径回転式拳銃と短銃身二連散弾銃で武装している。
双方とも高威力の代わりに反動が凄まじいことが特徴だが、アルカイドは戦闘体の身体能力を存分に生かして片手で用いている。彼女の銃の好みは「バラまける銃か、ブチ抜ける銃」であるが、この言葉はメーテルリンクに調整者におすすめの銃を聞いた時の言葉そのままである。
◆Author's Note //
めちゃくちゃつよいクール系お姉さん。
能力頼りの人が戦うなら、アルカイドの攻撃は「当たらない」ないし「撃たせない」ことが大前提となるとかいう理不尽難易度になるの、しんどすぎるな。
ビルデラック姉妹との因縁があったり、何かと苦労されてます。彼女。